少人数婚における料理の役割

少人数婚における料理の役割

私が少人数婚を選んだ理由は、家族にしっかり感謝を伝える時間を作り、両家の仲を深めたかったからです。なので、友人を大勢呼んだ演出がてんこ盛りの披露宴は二次会にとっておき、両家が同じテーブルに着く歓談がメインの披露宴を選びました。
まず、せっかく家族との歓談をメインにするのならとことん料理に拘りたいと思い、料理に自信のある会場を探しました。その結果、数種類のメニューの中から好きな料理を選んで組み合わせるスタイルのプリフィックスコースに「私たちらしさ」を取り入れてもらい、オリジナルのコースを作ってもらうことができました。

「私たちらしさ」とは、例えば付け合わせの野菜をそれぞれの出身地のものに変えてもらったり、夫の実家で育てたお米を使って〆のお茶漬けを用意してもらったりしました。結果的に料理の代金が1人あたり2万5千円かかりましたが、少人数の結婚式だったので許容範囲でした。

歓談がメインといっても多少の演出も必要かと思い、果実酒作りとデザートビュッフェを取り入れました。
果実酒作りは、お互いの出身地で採れるフルーツを両家の親族にガラス瓶に入れていってもらい、入れ終えたら私と夫でお酒を注ぐという簡単なものです。ですが、子供から年配の方まで参加でき和やかな時間となりました。また、写真にも映え、後日出来上がったものを親族に配りながら式の思い出を振り返る時間ができ、楽しかったです。
デザートビュッフェは、さすが料理に拘っている会場というだけありとても綺麗で、並んだデザートを見るだけでも満足できました。特に、親族の中で年が離れていて静かにしていた中学生の女の子がニコニコとしていたのが印象的でした。
以前参列した披露宴では大勢が列に並び遠慮してしまったので、ゆっくりと食べたいだけ選べたのも少人数の結婚式だからこそだと思いました。

一般的な結婚式では新郎新婦はほとんど料理に手を付けられないとよく聞きますが、私たちは料理も楽しむことが出来ました。また、余興がなかったので中だるみするかな?と思ったのですが、コース料理の流れに伴って進行するのでほぼ演出なしでも飽きずに終えることが出来ました。
料理に拘ったことで、料理を通してお互いの出身地について知ることが出来たし、美味しい料理のおかげで自然と会話も弾みました。テーマに掲げていた両家の仲を深めるという点で大成功となりました。

最後に、結婚式は一生に一度の大きな買い物とよく言いますが、だからこそ料理に拘って正解でした。

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